撮っとこハム三郎

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海に生きる人、陸に住む人②(石川県・能登半島)

 小雨が止んで、時折太陽が顔を覗かせてくれる今日の能登半島。引き続き海岸を巡ります。

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 能登半島は山がちな地形です。道なりには峠→山村→峠→港町→峠→山村…を繰り返す「ザ・日本の半島」と言うべき光景が広がっています。

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 田植え真っ盛り、皆さんお忙しそうです。

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北陸地方なので季節感は関東よりも3週間くらい遅い(冬が長い)感じでしょうか。地元の方に言わせると違うと言われるかもしれませんが、私が数度訪れた限りそのような印象です。今回の訪問はGWの週ですが、あちこちに桜が咲いていました。

f:id:photo-k:20190513183622j:plain 道沿いは菜の花・桜と花盛り

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 能登半島の先端、珠洲市に着きました。半島の末端まで行ってもいいんですが、時間がないのでちょっと手前で折り返します。夕日が沈んじゃうからね。

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 さすが富山湾、大漁!
私はいままで釣りの経験ってほとんどなかったんですが、先日思い立って、安い釣り竿を買ってから三崎港に釣りに行ったんですよ。割と楽しかったので、今度は富山湾とか良港な漁場でやってみたいと思っています。三崎港では5時間粘って成果ゼロだったので。

f:id:photo-k:20190515003803j:plain恋路海岸という有名な観光名所にて。観光客が押し寄せていました。

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 珠洲市街を出発して、能登半島東海岸を南下していきます。道中で麦畑を発見。

 日本において、田んぼや稲は北海道から沖縄まで、あらゆる地域で見ることができますし、たびたび被写体としても活躍してくれていますが、麦畑をみかけることは多くありません。麦類の食料自給率は10%程なのでそりゃそうですね。

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 そんな麦ですが、撮ってみると結構面白い!「ふわふわ感」が稲とは違うんですよ!(語彙力)印象としては米が「繊細」なイメージなら、麦は「大胆」としています。

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 とある小さな港町を通りかかりました。その町には数年後に道の駅のような観光施設ができるらしく、集落のそばにガードレールに囲まれた平らな土地が広がっていました。

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 港には3隻の小型イカ釣り漁船が停まっていました。集落内には旅館が1つあり、連休中ということもあって2,3組の釣り客が泊まっているようです。旅館の入り口には「50名様対応」という看板がかかっていますが、はたしてそのような人数がこの町を訪れたことはあったのでしょうか。

 昭和30年代~40年代にかけて、映画や国鉄のキャンペーンが火付け役となって奥能登が観光ブームになったことがありました。1964年に国鉄能登線珠洲まで全線開通し、この集落の側にも鉄道が通っていたようです。

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 ご存じの通り現在能登線は全廃しています。実際に行ってみると分かりますが、能登半島は人口分布が希薄な割に面積が大きく、しかも山なりとあって、鉄路の運営は相当大変だったのだろうと思われます。

 経営の厳しい北海道をはじめとして、ローカル線の廃止はもはや毎年3月の恒例行事のようになっている感があります。マイカーと道路網が発達した現代に鉄道は要らないという論はごもっともだと思うのですが、夕暮れの港町を歩きながら、この半島の先端まで、全国を均一に人と物を運んでいた路に思いをはせるのでした。

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 夕暮れが迫ってきました。たき火をしているお家を発見。近づいてみます。

 たき火の管理をしているおじちゃんとお話しました。
曰く、おじちゃんは昔からこの集落に住んで農業を営んでいるとのこと。この集落のある能登町では毎年、修学旅行の受け入れを行っていて、おじちゃんの家でも毎年生徒を迎えていると教えてくれました。

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修学旅行で里山を訪れて農業体験することには、賛否あると思いますが、個人的には自分が中高生の頃にやってみたかったなぁと思います。自分が受け身(お客さん)じゃない参加型の体験ができるのは後々いい思い出になるし、しかも農業となると都市の生徒からしてみればこういった機会じゃないと触れることができないですから(私は写真やってるからそう思うのかも)。

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 過疎が進む地方自治体としても、人口流出を止められない現状で地域のアイデンティティーを保つには「関係人口」を作るのが重要だといいます。地域に住むことはできないものの、その土地が好きで度々通ったり、ふるさと納税や寄付をする人口のことです。

 修学旅行の受け入れをすることで自治体や農家のおじちゃんたちにメリットはないけれど、そのきっかけ作りにもなればいいという考えでしょう。でも受け入れる側にメリットや利益はないと言え、おじちゃんのお話してくれる表情からは、おじちゃんたちが十代の学生との交流を本当に楽しんでいるように感じました。こういう動きが進んでいくと地方はもっと面白くなるかもしれません。

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 今日最後はおじちゃんに教えてもらった撮影スポットから。なんとおじちゃん、若いころにカメラをやっていたそう。「今はやめちゃったけどね」。

 おじちゃんは若い頃にこの場所でよく写真を撮ったと言います。そのころから何年が経っているのでしょうか。今はその頃に比べて、鉄道は廃止になり、家の数も人口も減っているのでしょう。でも、この集落のこの丘には変わらない景色があります。

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 七尾市まで戻って和倉温泉に入りました。海水の成分が溶けている温泉で「俺的いい湯ランキング2019」で上位にラインクインしているいいお湯です。

 

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 明日の朝は能登町の中心部、宇出津にある市場で水揚げを見ようと思います。そして午後は富山県に戻って砺波平野を歩きます。

 

(続)